


霞が関コモンゲート(中央合同庁舎第7号館)、霞が関ビルディング、東京倶楽部ビルディングで構成される霞が関三丁目南地区で12日、「災害活動に関する相互応援協定」の発足式が行なわれた。
東日本大震災以降、自助、公助に加えて「共助」の果たす役割を再認識したことで、災害への事前準備としてより確実な協力体制づくりを行なうのが狙い。A地区(文部科学省、(一財)霞山会など6社)、B地区((一社)霞会館、(一社)東京倶楽部など4社)の計10社の代表が集まり発足した。
地区内のいずれかのビルで災害等が発生した場合、他のビルの自衛消防隊が応援に駆けつけ、災害発生ビルの自衛消防隊長の指揮下に入り、応援活動をすることで、災害被害を最小限に食い止める。同協定の締結は、麹町消防署管内では4件目。官民による協定発足は都内初。
協定発足後、代表挨拶に立った文部科学省大臣官房会計課長の佐野 太氏は「今回の協定発足にり、霞が関三丁目南地区でのさらなる連携およびより一層災害に強いまちづくりが進められていくことを祈念する」と語った。
式典に続いて、東京消防庁、麹町消防署の協力のもと、同地区の合同消防訓練を実施。自衛消防隊によるけが人搬送訓練や、麹町消防署レスキュー隊による救援活動のデモンストレーション、救命訓練などが行なわれた。