


(株)大京と近鉄不動産(株)は27日、港北ニュータウンで開発を進めてきた分譲マンション「ライオンズ港北ニュータウンローレルコート」(横浜市都筑区、総戸数221戸)のモデルルームを報道陣に公開した。
同物件は、横浜市営地下鉄ブルーライン・グリーンライン「センター北」駅徒歩12分に位置する商業施設跡地で建設を進めている、地上7階地下1階建てのマンション。
港北ニュータウンのまちづくりで計画された緑豊かなエリアを緑道でつなぐ緑地計画「グリーンマトリックスシステム」の手法を採用。ゆとりある配棟とし、ビオトープや遊歩道を開設すると共に、中庭や広場を約3,700本の在来種中心の植栽が施された緑道でつなぐ計画。機械式駐車場壁面や駐輪場天井、フェンスなどにも緑化をほどこすことで、敷地緑化率30%以上に高める。
パッシブデザインと創エネ・蓄エネ・省エネを組み合わせ、維持管理コストをゼロに近づけるシステムを導入。25kwのソーラーパネルにより発電された電力を蓄電池に蓄え、その電力を利用して、今回の開発で掘削した井戸水の揚水ポンプ稼働に充てる。井戸水は植栽散水などに使用する計画で、「年間約180万円の維持・管理コストを軽減できる」(大京商品企画部担当副部長・中山雄生氏)見込みで、管理費は1平方メートル当たり140円台という低価格を実現する。
建物周辺の気温が緑化で低下し、気圧が変化することで、涼しい風が住宅内に取り込まれるというパッシブ手法も採用。ルーバー付き玄関ドアや室内ドアを取り入れ、エアコンの使用量を約31%削減する効果を生み出す。
その他、MEMS(マンションエネルギーマネジメントシステム)の導入や電力のデマンドレスポンスシステム、時間帯別料金プラン設定などの導入により、経済産業省の「スマートマンション導入加速化推進事業」の4つ星プロジェクトに採択されている。
住戸は専有面積67.02~108.54平方メートル、間取り2LDK+S~4LDK。8月23日より事前プロモーションを開始しており、以来約3ヵ月で約1,000件の反響を獲得。10月12日より事前案内会を、11月16日よりモデルルームの一般公開を開始しており、これまでの来場者数は約300組。うち約6割が都筑区内および隣接の港北区在住者が占めている。
販売開始は12月中旬の予定で、第1期は販売戸数72戸、70平方メートル台・3,900万円台から。最多価格帯は4,500万円台と4,700万円台。平均坪単価は201万円。