不動産ニュース / 開発・分譲

2013/11/28

東京・銀座で「2×4木造耐火建築5階建て」を竣工/三井ホーム

銀座2丁目に竣工した「「2×4木造耐火建築5階建て」(中央)外観
銀座2丁目に竣工した「「2×4木造耐火建築5階建て」(中央)外観
改良型の「外壁建て起こしシステム」。アンカーボルトの出の高さから壁を挿入する上下動ジャッキを導入、建て起こし後に壁を降ろしてアンカーボルトを挿入する
改良型の「外壁建て起こしシステム」。アンカーボルトの出の高さから壁を挿入する上下動ジャッキを導入、建て起こし後に壁を降ろしてアンカーボルトを挿入する

 三井ホーム(株)は、同社初となるツーバイフォー木造耐火建築5階建てを、東京・銀座で竣工。28日、報道陣に公開した。

 同物件は、防火地域の鉄筋コンクリート造7階建てのビルを、1階鉄筋コンクリート造・2~5階木造の店舗併用共同住宅に建て替えたもの。オーナーは当初、鉄骨造8階建てを希望していたが、面積を有効利用できることから、同社はツーバイフォー工法の5階建てを提案。1階を店舗、2~3階を高齢者向け住宅、4~5階をオーナー住戸とした。敷地面積59平方メートル、延床面積212平方メートル、最高高さ18m。

 都市密集型の敷地であることを考慮し、足場やクレーンが不要となる「外壁建て起こしシステム」を採用。あらかじめ耐火外壁を仕上げ、ジャッキを使用し、柱型や梁型が室内側に出ない外壁を建て起こし、建物の有効面積を確保した。パネル工法(外壁・床)により、工期の短縮も実現。既存のホールダウン金物の代わりに、独自のタイダウンシステムを採用。耐力壁の高強度化に対応した。

 同日説明にあたった、同社技術企画部技術開発グループ長の泉 潤一氏は「都市部防火地域の建て替えは、有効面積が確保できないという阻害要因があった。外壁建て起こしシステムを採用することで、狭小地を最大限に有効活用できる。今後、密集地の建て替えに積極的に取り組んでいきたい」などと話した。

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