(株)日本エコシステムは6日、楽天(株)の100%子会社であるRSエンパワメント(株)、ハンファQセルズジャパン(株)と共同で特別目的会社を設立し、施設や倉庫の屋根を活用した太陽光発電プロジェクトをスタートすると発表した。
新たに設立したSPCはRNHソーラー西日本合同会社。楽天トラベルの契約施設や企業の倉庫の屋根を対象に太陽光発電パネルを設置する。西日本を中心に3,000kW程度の太陽光発電パネルの設置・発電する事業のため、プロジェクトファイナンスを組成。関西アーバン銀リース(株)と資金に関する契約を結んだ。
関西アーバン銀リースが発電事業に必要な設備のリース、楽天がアセットマネジメント、日本エコシステムが設置工事と運用・保守をそれぞれ担当する。楽天はさらに、国内大手損保と共同で「太陽光発電システム総合補償プラン」を開発。一般的な損保と同様の補償に加え、自然災害による売電収入低下リスクを限定した補償スキームを用意することで、プロジェクトの収益を安定させる。
同プロジェクトの責任財産は、売電収入および匿名組合出資のみに限定したノンリコースローンによるファイナンス方式を採用。出資者のリスク軽減を図ることが可能になるのがメリット。
初弾案件は楽天トラベルの契約施設である「湯郷観光ホテルかつらぎ」(岡山県美作市)。今後は、楽天の太陽光パネル販売チャネルに加えて、設備認定済みの未着工案件の取り込みも図る方針。