不動産ニュース / 開発・分譲

2014/4/2

東京・銀座松坂屋跡地開発着工、能楽堂を含む複合ビルに/森ビル他

左から住友商事(株)代表取締役社長 中村邦晴氏、森ビル(株)代表取締役社長 辻 慎吾氏、J.フロント リテイリング(株)代表取締役社長 山本良一氏、L Real Estate Chairman Patrick Houel氏
左から住友商事(株)代表取締役社長 中村邦晴氏、森ビル(株)代表取締役社長 辻 慎吾氏、J.フロント リテイリング(株)代表取締役社長 山本良一氏、L Real Estate Chairman Patrick Houel氏
「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」の外観イメージ
「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」の外観イメージ

 森ビル(株)は2日、同社が参加組合員として参画している「銀座六丁目開発特定目的会社」と(株)大丸松坂屋百貨店を含む権利者とが推進する「銀座六丁目10地区第一種市街地再開発事業」(東京都中央区)の着工を発表、記者会見を行なった。

 同事業は、中央通り、みゆき通り、三原通り、交詢社通りに囲まれた「松坂屋銀座店」跡地を含む街区(銀座六丁目10番)と隣接する街区(銀座六丁目11番)の2つの街区約1.4haを、一体的に整備する再開発事業。2003年2月に地権者が「銀座六丁目地区まちづくり協議会」を発足し、10年4月「銀座六丁目地区市街地再開発準備組合」を設立。11年12月に都市計画がなされ、12年12月組合設立認可・事業認可、13年6月に権利変換計画認可を受け着工に至った。

 敷地面積約9,080平方メートル、延床面積14万7,900平方メートル。鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造地上13階地下6階建ての大規模複合施設。同社とJ.フロント リテイリング(株)、L Real Estate、住友商事(株)の4社が一体となり、「Life At Its Best~最高にみたされた暮らし~」をコンセプトに、同施設の計画および運営をしていく。

 地下3階は、約1,600平方メートルの文化・交流施設「観世能楽堂」、地下2~6階は約4万6,000平方メートルの売り場面積となる商業施設、7~12階は1フロア貸室面積約6,100平方メートル、事務所床面積3万8,000平方メートルを確保したオフィスとする。また、1階に観光バス等の乗降スペースや観光案内を整備し、国際的な商業・観光拠点を形成すると共に歩行者動線のバリアフリー化を図り、来街者の回遊性・利便性向上につなげる。地下に防災備蓄倉庫を備え、文化・交流施設を災害時には帰宅困難者一時受け入れ施設として、防災性・防災支援機能の向上を図る。約3,900平方メートルの屋上庭園の整備し環境負荷の低減の取り組みも進める。

 記者会見で同社代表取締役社長の辻 慎吾氏は「すでに高度利用されているエリアでの大規模な開発を、都市計画決定から2年というスピードで着工できたこと、銀座最大級の商業施設と都内最大級のフロアスペックのオフィスを備えること、そして、防災や観光拠点機能を整備するという点で、特筆すべきプロジェクトである。4社の力を結集し、銀座を“世界の銀座”にすることで、東京都を世界一の都市にできるよう挑戦していきたい」などと挨拶した。

 なお、竣工は16年11月を予定する。


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