不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2014/5/8

物件売却収入増、粗利益率改善等により増収増益/三菱地所14年3月期決算

 三菱地所(株)は8日、2014年3月期決算を発表した。

 当期(13年4月1日~14年3月31日)の連結営業収益は1兆752億8,500万円(前期比16.0%増)、営業利益1,612億7,100万円(同36.3%増)、経常利益1,396億3,800万円(同51.2%増)、当期純利益642億9,700万円(同41.3%増)と、増収増益。

 主力のビル事業は、前年度竣工のビルが通期稼働したことから、建物賃貸収益が増収。「有楽町電気ビル」(東京都千代田区)売却による収入増も寄与し、営業収益は4,842億2,900万円(同9.4%増)、営業利益も1,081億7,200万円(同0.5%増)の増収増益。当期末時点での空室率は5.29%。

 住宅事業は、分譲マンション「ザ・パークハウス晴海タワーズ クロノレジデンス」(東京都中央区)、「ザ・パークハウス津田沼奏の杜」(千葉県習志野市)等を売上げ計上。計上戸数の増加で、営業収益は4,032億5,900万円(同27.9%増)に。営業利益は277億7,800万円と、前年度に比べ254億6,000万円の増益。

 同日開催された説明会で、同社取締役常務執行役員の大草 透氏は「利便性や集積のメリット、まとまった床面積など、丸の内の優位性が再評価され、同エリアの空室が減少している。14年度の空室率は4.32%にとどまったが、15年度は3%を切るくらいで着地するのではないか。テナントの旺盛なオフィス拡張ニーズ等により、新規・既存ビルともに、5%程度の賃料増額改定ができる環境になってきた。5年ぶりに賃料がプラスに転じる見込み」などと話した。

 次期は、ビル事業における売却収入増、および新規物件稼働に伴う賃貸収入増等により増収となる計画だが、物件売却益の反動減等により、連結営業収益1兆790億円、営業利益1,340億円、経常利益950億円、当期純利益600億円の増収減益を見込む。

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