不動産ニュース / イベント・セミナー

2014/5/9

業界全体の自主的な努力が重要/RETIOが創立30周年記念講演会

「トラブル解消のため、業界全体の自主的な努力、自らのルールの形成・発展が重要」などと語る升田氏
「トラブル解消のため、業界全体の自主的な努力、自らのルールの形成・発展が重要」などと語る升田氏
講演会の様子。約200名弱が参加した
講演会の様子。約200名弱が参加した

 (一財)不動産適正取引推進機構(RETIO)は8日、住宅金融支援機構 すまい・るホール(東京都文京区)で「創立30周年記念講演会」を開催した。

 同機構の評議員会会長で弁護士の升田 純氏が「不動産取引の歴史と現代的な課題と法律問題」をテーマに講演。RETIO 30周年の軌跡や意義について触れた後、不動産取引の歴史について「かつては支配や富の象徴として『所有』に重きをおいていたが、現代は『投資対象』という見方が確実に強くなってきているのが大きな特徴」など不動産に対する価値観の変化・変遷についてや、高度経済成長期・国民の所得増加時代・バブル崩壊期など各時代における不動産取引について解説した。
 さらに高齢化・国際化における不動産取引・インターネット取引への対応など現代的な課題についても取り上げた。

 その後、地震・土壌汚染・放射能汚染・契約関係など最近の時代を反映したさまざまな不動産取引を巡る判例を紹介。最後に、近い将来、不動産取引がどういう方向に進むのか、どういう要請が出てくるのかについて予測を交えて解説。従業員一人ひとりの能力の向上とコンプライアンスを含めた多様な需要への対応、不動産事業者の保護義務への対応、さらに簡易な紛争解決制度の構築の重要性などを説き、「非常に重要なのはトラブル解消のための業界全体の自主的な努力、自らのルールの形成・発展」などとまとめた。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

Vol.428 クアラルンプールにはなぜこんなにショッピングモールがあるのか【マレーシア】」を更新しました。

熱帯気候のマレーシア、クアラルンプールの人々が日中集まるのがショッピングモール。暑さ、湿度、雨などに煩わしい思いをすることなく、朝から晩まで過ごすことのできるショッピングモールは住民にとってなくてはならない存在のようです。こうした背景から、中間層以上にむけた都市開発の根幹とされることも多いそうです。しかし、中には問題もあるようで…続きは記事をご覧ください☆