エヌ・ティ・ティ都市開発(株)は9日、2014年3月期決算を発表した。
当期(13年4月1日~14年3月31日)の連結営業収益は1,891億8,600万円(前期比15.9%増)、営業利益304億5,800万円(同11.2%増)、経常利益248億6,500万円(同12.9%増)に。固定資産売却に伴い特別利益および特別損失を計上したことにより、当期純利益は113億4,300万円(同6.1%減)となった。
主力事業である不動産賃貸事業では、「アーバンネット神田ビル」(東京都千代田区)や「大手町フィナンシャルシティ ノースタワー」(東京都千代田区)、「グランフロント大阪」(大阪市北区)等の前年度に竣工した物件や、新たに竣工した物件の賃料収入等による収益の確保に注力。また、新規ビル開発として、芝浦水再生センター再構築に伴う上部利用事業「品川シーズンテラス」や「(仮称)目白2丁目プロジェクト」、「(仮称)日本橋2丁目計画」等を進行している。これらの結果、当セグメントの営業収益は965億9,500万円(同2.2%増)、営業利益は271億8,900万円(同6.9%減)、当期末時点での全国空室率は7.4%となった。
分譲事業では、マンションを中心に事業を展開。分譲マンション「ウェリス代官山猿楽町」(東京都渋谷区)や「ウェリス有栖川」(東京都港区)等、過去最多となる1,423戸を引き渡した。また、「ウェリスつくば研究学園テラス」(茨城県つくば市)や「ウェリス鶴見緑地」(大阪市鶴見区)等の販売を開始。営業収益は795億3,700万円(同44.8%増)、営業利益は82億2,200万円(同182.1%増)となった。
次期については、営業収益1,480億円、営業利益200億円、経常利益145億円、当期純利益80億円を見込んでいる。