国土交通省は16日、建築物石綿含有建材調査者講習修了者を発表した。
建築物の通常の使用状態における石綿含有建材の使用実態を的確かつ効率的に把握するため、中立かつ公正に正確な調査を行なうことができる調査者の育成を図ることを目的に、昨年7月「建築物石綿含有建材調査者講習登録規程」を規定。一定要件を満たした機関が同省に登録し、同機関が行なう講習を修了した者に「建築物石綿含有建材調査者」の資格を付与する制度を開始した。
昨年10月、(一財)日本環境衛生センターが講習を実施。制度開始後初となる建築物石綿含有建材調査者講習の修了者がこのほど確定。受験者数 144名のうち、合格者数は112名で、合格率は77.8%。
また、同時に地方公共団体宛に国庫補助制度である住宅・建築物安全ストック形成事業(住宅・建築物アスベスト改修事業)において調査者リストの紹介を行なうなど、同資格者の調査実施における積極的活用を通知した。