ミサワホーム(株)は2日、同社創立100 周年を迎える2067年の住まいと暮らしのあり方についての未来ビジョンをまとめた書籍「HEART and EARTH未来の選び方」(MISAWAデザイン未来塾委員会編著/小学館刊)を発行する。
MISAWAデザイン未来塾委員会は、「日本における住まい」をテーマにした研究会として08年にスタートしたプロジェクトで、京都造形大学のプラネタリーデザイン講座への参画や社内研究会の実施など、意欲的に取り組みを進めてきた。
同書は、これらの研究成果をとりまとめ、50年後の「しあわせな暮らし」を実現させるために必要な課題解決について、「住まい」の視点から紹介することを目的に、中間報告として公表するもの。
第1章では、「環境問題やエネルギー問題など、地球が直面しているさまざまな課題に対し、ミサワホームの開発ポリシー「4つの育む」を座標軸に、ホリスティック・チャート(※)で考察し、「未来の暮らしをつくる12のテーマ」を提示する(※ホリスティック・チャート:包括的な視点から各々の関係性を見出すことで課題を解決していく考え方「ホリスティック思考」に基づき、課題を網羅した座標のこと)。
第2~5章では、この「未来の暮らしをつくる12 のテーマ」について、具体的な課題と取り組みを紹介。「いのちを支え、自然とともに暮らす住まい」「変わりゆく時代の中で、地域を育む住まい」など住まいやまちの未来ビジョンを紹介する。
第6章では、創立以来掲げてきた数々の開発コンセプトをそれぞれの時代を代表する商品とともに紹介するほか、未来の住まいが果たすべき役割に対して、ミサワホームが具体的に取り組むための視点を「MISAWA 未来 DESIGN〈12の視点〉」として策定した。
判型はA4、192頁。本体3,500円+税。