三井不動産(株)は6日、2015年3月期第1四半期決算を発表した。
当期(14年4月1日~6月30日)の連結売上高は3,299億5,300万円(前年同期比16.0%増)、営業利益339億2,300万円(同27.6%増)、経常利益267億300万円(同31.2%増)、当期純利益157億3,800万円(同6.2%減)。投資家向けの物件売却の進捗と、三井ホームの増収・損益改善が増収増益の主因。前期計上されていた固定資産売却益の特別利益がなくなったことで、最終利益は前年同期比減となった。
セグメント別では、賃貸が、オフィス・商業施設の新規開設と通期稼働等が収益寄与。売上高は1,114億円3,700万円(同2.5%増)、営業利益は新規稼働施設の償却費増加等で266億4,300万円(同2.6%減)の増収減益。首都圏のオフィス空室率(単体)は5.8%(前年同期:3.3%)となった。
分譲は、個人向け住宅分譲の計上が減ったものの利益率は改善。投資家向け分譲等も増収増益となり、売上高864億5,500万円(前年同期比80.9%増)、営業利益が81億6,300万円(同2,344.0%増)となった。マンション分譲の契約進捗率は、当期計上予定戸数5,000戸に対して83%(前年同期末:72%)となった。
三井ホームは、期首工事中受注残高が前年同期を上回り、売上高409億6,100万円(前年同期比37.0%増)、営業損失も増収効果で45億1,700万円(前年同期:営業損失70億5,900万円)と改善した。
なお通期では、連結売上高1兆5,400億円、営業利益1,830億円、経常利益1,560億円、当期純利益900億円を見込んでいる。