三井住友建設はこのほど、住戸内にまったく梁型のない高層板状マンション「SuKKiT(スキット)ノンスリーブ」を開発した。
同商品は、バルコニー側と外部廊下側ともに構造架構を部分的に集約した同社オリジナル構造フレーム「グリッドフレーム」を用いることで、耐震構造ながら住戸内の梁型をなくすというもの。15階までの高層板状マンションが適用対象。
主要構造体である梁のスリーブが不要となるため、不具合発生の要因を根本からなくすことができる。またスリーブ周辺の補強も不要なため施工性が向上。さらに、外部廊下外観にあるグリッドフレーム自体が外観デザインのアクセントとなり、装飾物を付加しなくてもバルコニー側と統一感ある外観形成が可能なほか、外壁面に梁がないことから、バルコニー側リビングや外部廊下側居室において高いサッシが設置可能になるなど、開口部の自由度が向上する。
今後は、首都圏をはじめ全国の高層マンション案件に積極的に提案、展開を図っていく方針。