不動産ニュース / 開発・分譲

2014/8/21

東京・豊洲、環境とBCPに配慮した大規模オフィスビル竣工/三菱地所

「豊洲フォレシア」外観
「豊洲フォレシア」外観
オフィススペース。奥行18~19mの無柱空間とすることでレイアウトの自由度を高めた
オフィススペース。奥行18~19mの無柱空間とすることでレイアウトの自由度を高めた

 三菱地所(株)は、(株)IHIと共同で開発を進めてきた「(仮称)豊洲3-2街区ビル計画」の名称を「豊洲フォレシア」に決定。21日、竣工に伴いプレス内覧会を開催した。

 建物名称は森を意味する「forest」に、場所接尾辞「~ia」を付加し、豊富な緑に囲まれた建物であることを表現した造語。東京メトロ有楽町線「豊洲」駅より徒歩1分。敷地面積1万6.242.68平方メートル、延床面積10万1.502.57平方メートル。鉄骨構造一部鉄骨鉄筋コンクリート造。地上16階地下2階塔屋2階建ての大規模オフィスビル。

 建物は、東日本大震災を機に制震構造から基礎免震構造へ変更。72時間稼働が可能な非常用発電機を設置するほか、万が一の浸水対策として電気室等のビル基幹設備を2階レベルに配置するなどBCP対策を施した。また、壁面緑化・屋上緑化・地上緑化等、敷地面積に対し約44%の緑化率を確保。そのほか、LEDの採用や、照明器具の適正照度制御、BEMS(ビル・エネルギー管理システム)等による設備システムの効率化、さらにリチウムイオン電池を用いた電力需要のピークカット等、環境にも配慮した。「DBJ Green Building認証制度」において最高ランクの評価を受けた。
 オフィスの基準階フロアは、専有面積約4,600平方メートル。奥行約18~19mを有するレイアウト効率に優れたセンターコアの空間とし、大規模な集約移転のニーズに応えることが可能で、すでに大企業を中心に6割程度のテナントが入居予定。
 1階の商業ゾーンには飲食店舗、物販・サービス店舗が入居し、オフィスワーカーだけでなく、周辺地域の居住者のニーズに応える施設を提供する。

 内覧会の冒頭、同社都市開発一部豊洲開発事業室副室長の篠島久明氏は「これでオフィス街区は完成。豊洲のまちの開発も9割完成した。職・住・遊・学・医の5つの要素をもつまちが東京の中心地から近い立地にあり、そこの顔となる場所に自信を持ったビルを提供できた」と述べた。

 なお、商業ゾーンについては8月28日にオープンする。

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