不動産ニュース / 仲介・管理

2014/9/10

管理受託営業を本格化。15年度管理戸数7,000戸目指す/ベスタス

 (株)リロ・ホールディング傘下の賃貸管理会社である(株)ベスタス(横浜市神奈川区、代表取締役社長:中屋敷玄史氏)は、管理受託営業を積極化する。

 同社は、東急東横線沿線を中心に7店舗を展開する賃貸仲介・管理会社。2013年2月、リログループの共存共栄型M&Aにより、同グループ傘下となった。グループ入り時点の管理戸数は約3,500戸だったが、管理受託営業の積極化により、現在の管理戸数は約4,600戸。
 「これまで当社は、業界団体や地元で協業する業者との地縁を通じて管理物件を獲得していただけで、管理受託の専門部署はありませんでした。13年5月に新たに管理部を設置。営業エリア内の無償管理物件などを中心に、管理受託を進めてきました」(中屋敷氏)。

 管理物件のオーナーは今、代替わりの時期にあり、管理物件の売却を依頼されるケースも多かった。こうした場合、これまでは管理替えもされていたため、物件売却の前にリフォームやリノベーションによる収益改善提案を積極化するほか、売却する場合でも管理継続を条件とする、あるいはオーナーニーズに合った新たな収益物件の提案を行なっていく。「リログループ入りしたことで、金融サービスが強化でき、オーナーにより有利な条件でリフォームやリノベーション提案ができるようになりました。家賃収入と相殺できる割賦販売などを提案し、管理物件の収益改善提案をしていきます」(同氏)。

 また仲介店舗は、管理オーナーへのサービスメニューの一環と位置付けている。地域密着型営業による集客体制で、成約率は5割をキープ。「これまで本社に集約していた管理物件データを、各仲介店舗に分散しました。これにより、仲介店舗は市場動向に合わせた家賃等の提案をオーナーに迅速かつ直接行なうことができ、客付け力を向上させることができます。現在の自社客付け率は4割ですが、これを6割まで引き上げます」(同氏)。

 同社は、管理戸数を14年度中に5,100戸、15年度中に7,000戸超とすることを目指しており、その実現を踏まえ、店舗展開に着手する。「横浜駅を中心にした10km圏内で検討したい」(同氏)。

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