伊藤忠都市開発(株)は、マンション建替え円滑化法の一部改正が年内に施行されることを受け、マンション建て替え・再開発事業を強化する方針を明らかにした。
同法の改正により、5分の4以上の賛成によるマンション敷地売却ができるようになったほか、新たな容積率緩和特例の創設で採算性の向上が図れるようになるなど、建て替え計画を進めやすくなったことを背景とする。
同社では改正以前に築33年の老朽化マンションの全員合意による敷地売却での建て替えを実現。「クレヴィア原宿」(東京都渋谷区、総戸数57戸)として2015年3月に竣工する予定となっている。こうした実績を踏まえて「マンション敷地売却制度」を活用したプロジェクトを進めていく。すでに複数の管理組合からの相談も受けているという。