旭化成ホームズ(株)は5日、2015年3月期第2四半期決算を発表した。
当期(14年4月1日~9月30日)の連結売上高は2,560億円(前年同期比7.4%増)、営業利益270億円(同1.6%増)と、昨年に引き続き第2四半期累計で過去最高を更新した。
主力の建築請負事業では、都市住宅ナンバーワンを目指した施策を積極的に展開。独自のオイルダンパー制震装置「サイレス」の導入により、従来の2階建てに加え3階建ての構造を強化し空間提案力の向上を図った。さらに、戸建住宅の3階建て市場における競争力強化に注力したこと等により、中層タイプの売上高は前年同期比8.8%増を計上した。
賃貸住宅でも入居者同士のコミュニティ形成をサポートする商品バリエーションを展開した結果、ヘーベルメゾンの受注は好調となりセグメント売上高1,879億円(同3.9%増)、営業利益197億円(8.1%減)、受注高も2,176億円(同13.6%減)と、各数値が減少したものの過去最高を記録した前年に次ぐ高い水準を継続した。
不動産部門は、賃貸管理事業での管理戸数が増加。13年1月より展開する賃貸住宅入居者募集代理店ネットワーク「ヘーベルROOMS」を拡充、6月にアンテナショップ「ヘーベルROOMS新宿」を開設し、サービス向上等に努めた。これらの結果、セグメント売上高406億円(同26.6%)、営業利益33億円(同107.1%増)となった。
リフォーム事業では、三河エリアに営業所を、広島エリアに駐在所を新設するなど、各エリアの体制を強化。受注面では、防水・外壁塗装工事と改装・設備系工事が反動減の影響により、受注高263億円(同20%減)と苦戦。セグメント売上高263億円(同7.1%増)、営業利益28億円(同7.8%減)となった。
通期については、連結売上高5,510億円、営業利益は当初予想を20億上方修正し580億円を見込む。
6日に実施した会見で、同社代表取締役社長の池田英輔氏は「現在の受注状況は悪くない。反動減の影響も改善傾向。下期は商品ラインナップを強化し、過去最高の受注高を狙う。次の10%増税については、駆け込みが一斉に起きる動きはないと考えており、へーベルメゾンや都市型商品の強化で、状態を落とさないよう努めていく」などと述べた。