不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2015/1/14

中古住宅のソリューションビジネス展開へ/スター・マイカ秋澤新社長が抱負

「中古住宅のあらゆる相談に乗ることができる事業体制を目指す」と話す秋澤社長
「中古住宅のあらゆる相談に乗ることができる事業体制を目指す」と話す秋澤社長

 スター・マイカ(株)は14日、2014年12月付で代表取締役社長に就任した秋澤昭一氏が14年11月期決算および中期経営計画について説明した。

 当期(13年12月1日~14年11月30日)の連結業績は、売上高139億100万円(前年同期比2.6%増)、営業利益19億300万円(同5.5%増)、経常利益12億8,600万円(同4.5%増)、当期純利益7億7,200(同3.8%増)。物件の積極取得に伴って先行する減価償却費、租税公課等が増加したものの、中古マンション保有戸数の積み上げが進んだことから賃料収入が増加したため増収増益を達成。最終利益は過去最高の数値となった。

 主力の中古マンション事業は、保有物件の増加に伴い賃貸収入は増加したものの、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動により売却収入が減少した結果、売上高は122億5,323万円(同1.3%減)、営業利益は17億8,265万円(同3.4%減)となった。

 次期は賃貸中の中古ファミリーマンションというニッチなマーケットで競争優位性の高い取引を進め、財務基盤に配慮して安定的に保有物件を積み上げる計画。売上高77億3,900万円、営業利益10億9,700万円、経常利益7億5,000万円、当期純利益4億6,900万円を見込む。

 また、今年度(15年11月期)を初年度とし、17年11月期を最終年度とする中期経営計画を策定。会長・社長体制へ移行したことを機に、引き続き安定した家賃収益を基礎としながらも、多様な事業期間のビジネスをポートフォリオ化することで、企業グループの収益性向上を目指す。
 これまで取り扱いの少ない埼玉・千葉エリアへの展開、市場活性化を目指した商品力の一層の強化や他社との協業など、これまでの賃料を核とした中長期保有型のビジネスに加えて、不動産バリューアップのノウハウを生かし、事業期間の短い不動産再生ビジネスにも着手。1億~5億円規模の不動産を1棟購入し、バリューアップして個人投資家等に売却していく。事業規模拡大だけでなく資本効率を高め、ROE(自己資本利益率)向上を図る。

 17年11月期時点で売上高200億円、営業利益30億円、経常利益22億3,000万円達成を目指す。

 秋澤氏は「この5年で中古マンションの区分取得・買い取りビジネスを通じて1棟リノベや売買仲介、賃貸管理と関連事業も成長した。社長交代を含めた新体制で各事業をさらに深化させ、中古不動産のソリューションサービスを提供し、中古住宅の相談ならスター・マイカと言っていただけるような企業に成長させたい」と今後の抱負を述べた。

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