



東京建物(株)は23日、2月に竣工した「東京建物日本橋ビル」(東京都中央区)を、報道陣に公開した。
(株)伊予銀行、ヒューリック(株)との共同事業。JR「東京」駅徒歩5分、東京メトロ東西線・銀座線、都営浅草線「日本橋」駅直結。中央通りと永代通りに面する日本橋交差点角地に位置する。
敷地面積約2,277平方メートル、延床面積約2万3,235平方メートル、鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造・鉄骨鉄筋コンクリート造地上13階地下2階建て。基準階貸室面積400坪、基準階天井高2,800mm、室内に独立した柱のないスクエアオフィスを実現。また全室LED照明を採用したほか、自然換気システムや、除湿機能付きのデシカント空調も導入するなど、環境にも配慮した。
免震構造とし、地震エネルギーを吸収するオイルダンパーを併用、二次被害を防止する。本線・予備電源線の2回線受電方式により、本線停電の際にも電力が確保できるようにしたほか、非常用発電機でテナント室内に72時間の非常電源を供給する体制を整備した。また、ゲリラ豪雨発生時などに大量の水が流入するリスクなどに備え、防災センターを2階に備えるなどの工夫も施している。
地下1階・地上1階は商業フロアとして飲食店を中心に誘致。2~3階は、(株)コングレが、少人数対応の貸し会議室や、貸しカンファレンスホールとして運営する「コングレスクエア日本橋」が入居する。
都市開発事業部事業開発グループ課長代理・半田士昌氏は、「防災を意識して、数々の工夫を落とし込んでプロジェクトを推進してきた。現在、商業エリアのテナントはすべて決定しており、3万8,000円前後で募集しているオフィス部分も内定含めて7割ほど決定しており、非常に順調に進捗」と語った。
4月1日に、地下鉄直結出入り口と「コングレスクエア日本橋」がオープン、5月に共同事業主である伊予銀行が入居、7月に商業部分がオープンする予定。