



学研ココファンホールディングスは24日、2月に竣工した「ココファン横浜鶴見」(横浜市鶴見区)を報道陣に公開した。
横浜市の「よこはま多世代・地域交流型住宅」として選定されたもの。(株)学研ホールディングス、(株)学研ココファンホールディングス(以下、学研ココファンHD)、(株)学研ココファン、総合地所(株)の4社共同で施設整備と運営を行なう。
鶴見会館跡地を市から期間50年の定期建物賃貸借契約で借り上げ、建設するもの。JR京浜東北線「鶴見」駅徒歩8分に立地。建物は、鉄筋コンクリート造6階建て。2~3階には、サービス付き高齢者向け住宅(介護型)、4~6階は一般世帯向け賃貸住宅とサ付き住宅(自立型)を同一フロアに混在配置する。
1階には、地域とのつながりを創り出すことを目的とした304平方メートルの「交流スペース ココファン横浜鶴見」を開設。地域の人たちに文化活動や研修、会議などで利用してもらう。通所介護事業所、訪問介護事業者、居宅介護支援事業所、クリニック、学習塾、コンビニエンスストアなどをテナントとして誘致した。居住者間交流や地域住民との交流をコーディネートする専門員も1名配置、交流を促進させていく。
サ付き住宅の賃料は、介護型(18平方メートルタイプ)で、家賃5万3,500円、共益費1万9,000円、生活支援サービス費2万7,000円。自立型(51平方メートル)で、家賃13万9,500円、共益費6,000円、生活支援サービス費3万3,480円
一般賃貸は、総合地所が学研ココファンから借り上げ、転貸するもので、全戸契約済み。サ付き住宅も、すでに自立型18戸に対し46戸の申し込み、介護型52戸に対し75戸の申し込みを受け付けるなど好反響を得ている。
同日会見した学研ココファン代表取締役の五郎丸 徹氏は、「一般賃貸住宅とサ付き住宅が同フロアで混在する物件は、日本でも初めてではないか。保育園、小学校、中学校が徒歩1分圏内という立地を最大限に生かし、0歳から100歳までが交流する地域づくり、まちづくりに貢献していきたい」と語った。