積水化学工業(株)の環境・ライフラインカンパニーは6日、下水道管路施設の包括委託業務において、(株)日本環境認証機構(JACO)より、アセットマネジメントシステムの国際規格である「ISO55001」の認証を取得したと発表した。国内製造業での取得は初めて。
同認証は、上下水道、交通、エネルギー、通信などの社会インフラおよび建築物や工業などの社会ファシリティに対し、ハードだけでなく資金、人材、情報などのマネジメントも含めた計画的かつ効率的なアセットの管理を実施していくために必要な事項を規定したもの。2014年1月に発効。
日本国内での老朽化した下水道管路が急増する中、管路ストックを適正に管理し、トータルコストの低減を図りつつ、下水道の機能を継続的に維持していくことが喫緊の課題となっていることを背景に、国土交通省が下水道分野におけるISO55001適用ユーザーガイド(案)の公表や施行認証の実施など認証取得を推奨。同社は、14年2月に同社が代表となる共同企業体とともに河内長野市より「河内長野市下水道管路施設包括的管理業務」を受託。同業務を実証サイトとして認証の取得に至った。
今後、同社ではさらに高度なマネジメント力の構築を図り、包括事業をはじめとする官民連携の取り組みを積極的に推進していく方針。