積水ハウス(株)が設計施工を担当した東京都江東区の認可保育所「江東湾岸サテライトスマートナーサリースクール」(運営:社会福祉法人高砂福祉会)が開園した。
同区は、2013年4月に実質的待機児童数が242人に達したことから、これを減少させるため、14年4月に全国初の「サテライト保育所」を開設した。「江東湾岸サテライトスマートナーサリースクール」はサテライト保育の第2弾で、東雲地区の分園(イオン東雲店内に新設した「東雲キャンパス」)で乳幼児を預かり、2~5歳児は分園からバスで約10分の本園「テニスの森キャンパス」で保育する。
2020年東京オリンピック・パラリンピックの中心エリアとなるため、世界に誇る保育所とすべく、環境やエネルギー技術などに配慮した設計を採用。災害時は船舶からの供給なども可能な防災拠点にもなる仕組みを備えた。船舶からの給電が可能な保育所は全国初となる。デザインビルドのメリットと工場生産システムを活かし、設計期間3ヵ月、施工期間5ヵ月という短期間で建物を建設した。
同社では、今後も同じような待機児童問題を抱えている自治体の求めに対し、ノウハウを提供し、各地の課題解決に寄与していく考え。
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