(株)コスモスイニシアは12日、2015年3月期決算を発表した。
当期(14年4月1日~15年3月31日)は、連結売上高756億2,000万円(前期比12.1%増)、営業利益17億4,500万円(同0.3%増)、経常利益13億5,100万円(同2.5%減)、当期純利益17億3,500万円(同37.8%増)。当期純利益の増加は、繰延税金資産に係る法人税等調整額の計上によるもの。
主力の不動産販売事業では、新築分譲マンション772戸(同27戸減)、新築一戸建て住宅120区画(同31区画増)、リノベーションマンションなどを引き渡し、事業全体では売上高460億9,400万円(同14.0%増)を計上した。しかし、新築マンションの売上総利益率が15.2%(同3.6%低下)となったことが響き、セグメント利益18億7,000万円(同12.5%減)に落ち込んだ。
不動産賃貸事業では、マンションの受託戸数が8,354戸(同283戸)となったことなどから、売上高143億5,100万円(同6.8%増)、セグメント利益6億1,700万円(同17.6%増)。不動産流通事業では、法人仲介・リテール仲介の取扱高・取扱件数が減少したが、中古マンションの買取再販における引渡戸数が大幅に増加したことなどから、売上高38億8,200万円(同171.3%増)、セグメント利益4億4,200万円(同246.7%増)と伸張した。
次期は、売上高900億円、営業利益35億円、経常利益30億円、当期純利益29億円を見込む。