不動産情報サービスのアットホーム(株)は29日、同社のネットワークにおける2015年4月期の首都圏新築戸建て・中古マンションの登録価格および成約価格データを発表した。対象は、登録物件が新築戸建て1万349件、中古マンション1,021件。成約物件が新築戸建て2,023件、中古マンション685件。
新築戸建ての平均登録価格は、首都圏平均で1戸当たり3,338万円(前年同期比0.2%上昇)と再びプラスとなった。成約価格は1戸当たり3,238万円(同0.9%下落)と2ヵ月連続のマイナスになった。前月比は6ヵ月ぶりに上昇、また成約価格は2ヵ月連続で登録価格の平均を下回っている。エリア別では、東京23区が低価格物件の多い城東エリアの成約好調により、成約価格が4,359万円(0.7%下落)と前年同期比2ヵ月連続のマイナスに、神奈川県では郊外エリアの成約増が続き3,431万円(0.5%下落)と同6ヵ月連続の下落となったが、前月比はともに上昇している。
一方、中古マンションの平均登録価格は、首都圏平均で1戸当たり2,318万円(同4.5%上昇)と2ヵ月連続のプラスとなった。
成約価格は、1戸当たり2,312万円(同1.7%上昇)と16ヵ月連続のプラスとなった。前月比は5ヵ月ぶりに下落、また成約価格は4ヵ月ぶりに登録価格の平均を下回った。上昇率は1.7%と小幅にとどまったが、これは東京23区が2,874万円(2.2%下落)と同5ヵ月ぶりに下落に転じたことによるもの。東京23区では、高額物件の多いエリアの成約が堅調で価格が上昇基調にあったが、需給のズレも生じており、2,000万円台の物件の伸びが目立った。ただ、1平方メートル当たりでは1.3%上昇し、5ヵ月連続のプラスとなっている。