国土交通省は、カンボジア王国の国土整備・都市化・建設省にて「カンボジア住宅セミナー」を6月25日に開催した。
4月にカンボジア王国のイム・チュンリム上級大臣兼国土整備・都市化・建設大臣が来日した際に公営住宅棟に関する日本の経験に基づく技術協力要請があったことを踏まえたもので、日本側とカンボジア側合わせて約70名が出席した。
セミナーでは、日本の高度経済成長期における住宅政策の概要や公営住宅による住宅供給について、制度や事例を交えて発表。カンボジア王国側からは、住宅に関する同国の制度・供給体制の構築にあたり踏むべきステップや、公的住宅の施策対象者を定める際の考え方などについての質問が挙がり、意見交換を行なった。
カンボジア王国の国土整備・都市化・建設省住宅総局長のベン・ホン・ソチアト・ケムロ氏は、「日本の高度経済成長期の経験が現在のカンボジアにおいては必要であり、日本との住宅分野の協力関係をさらに強化したい」と語った。