不動産情報サービスのアットホーム(株)は9日、1都3県で過去5年以内に自宅を売却した人と、中古住宅を購入した人を対象に“売り手”“買い手”の気持ちに関する調査結果を発表した。6月12~15日の期間、インターネット調査を行ない、有効回答数は売却者295人、購入者386人。
売却した人に対して、売却理由を聞いたところ、「もっと良い住宅へ住み替えたかった」が35.3%で1位。続いて「もっと良い場所へ住み替えたかった」が29.2%、「家族が減って広い家が必要なくなった」が11.5%となった。また、住宅購入時から将来の売却を予定していたかについては「はい」が22.0%、「いいえ」が52.5%、「どちらでもない」が25.4%となり、約2割が将来的な売却を見据えて住宅を購入している実態も明らかになった。
また、売却する際に自宅をリフォームしたかどうかについては「はい」が13.9%、「いいえ」が75.9%と、1割超が売却時にリフォームしていることも分かった。リフォームした人が、リフォームにかけた平均額は254万円で、「100万円以上150万円未満」という回答が26.8%で最多。「1,000万円以上2,000万円未満」も7.3%存在した。
一方、購入した人に購入時の価格と築年数、探し始めてから購入までの期間を聞くと、中古マンションの平均購入価格は2,709万円、築年数が平均17年、購入までの期間が8ヵ月となった。中古一戸建てについては平均購入価格2,499万円、築年数20年、購入までの期間1年だった。
購入後にリフォームした人は50.5%、しなかった人は43.3%だった。「先にリフォームしてあった方が良かったか」という問いには、「はい」が33.9%、「いいえ」が44.8%と、「いいえ」が「はい」を大きく上回ったものの、購入前にすでにリフォームしてあったほうが良いという回答も3人に1人の割合となった。