(独)都市再生機構(UR都市機構)は12日、シンドラーエレベーター(株)(シンドラー社)より、同社の元社員(8月5日付で懲戒解雇)が、東京都と千葉県のUR賃貸住宅の同社エレベーターにおいて、人為的な操作により利用者を閉じ込めていた事実の報告を受けたと発表した。
シンドラー社によると、同社が保守点検しているエレベーターが導入された「稲毛海岸駅前プラザ」(千葉市美浜区)、「浦安マリナイースト21潮音の街」(千葉県浦安市)、「プロムナード荻窪」(東京都杉並区)、「シャレール新蒲田」(東京都大田区)のうち7棟で発生したとしている。6月下旬以降、原因が特定できない閉じ込め事案が複数発生していたが、8月2日に民間施設のエレベーターで発生した閉じ込め事案の通報に不自然な点があったことから、社内調査を行なったところ、元社員が事案への関与を認めたという。
これを受けUR都市機構は被害にあった入居者に対して、直接事情を説明するとともに、問い合わせ窓口を設置。同事案に関連した可能性のある物件について緊急点検を実施する。またシンドラー社には早急な全容解明と再発防止策を求めていく方針。