不動産ニュース / 政策・制度

2015/8/25

住生活基本計画見直し、多様な居住ニーズ実現に向け議論/国土交通省

 国土交通省は25日、40回目となる「社会資本整備審議会住宅宅地分科会」を開催した。

 今回の会合では、2016年3月をめどに5年ぶりに見直す住生活基本計画(全国計画)について、多様な居住ニーズの実現と豊かなコミュニティ形成に向けた施策見直しの方向性と、成果指標の見直しの方向性について議論した。

 同省からは、高齢者や子育て世帯などの多様な居住ニーズに応える賃貸住宅の供給、定期借家制度の普及、これらユーザーに対する住生活関連サービスの提供、密集市街地の改善整備など安心して暮らせる居住環境の整備、都市のコンパクト化を図るための取り組み、近隣住民やコミュニティとの交流・つながりを豊かにするための取り組み整備などについて、論点や課題、成果指標も含めた見直しの方向性が示された。

 これら方向性の提示に対して、参加した委員からは「地域コミュニティを住宅・不動産事業者の視点から支援していく人材の育成が必要」「密集市街地は住まいだけでなく商業も一つになったまちであり、商業政策にも言及していく必要がある」「コンパクトシティ政策だけでなく、過疎化対策も重要」「住宅の数などの指標だけでなく、生活の質も指標として設定すべき」「子育て世帯向け住宅は新築では増えているが、賃貸はまだまだ。新築と賃貸とを切り離して指標とすべき」といった意見が出た。

 次回会合は、9月30日に開催予定。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/5/1

「海外トピックス」を更新しました。

Vol.428 クアラルンプールにはなぜこんなにショッピングモールがあるのか【マレーシア】」を更新しました。

熱帯気候のマレーシア、クアラルンプールの人々が日中集まるのがショッピングモール。暑さ、湿度、雨などに煩わしい思いをすることなく、朝から晩まで過ごすことのできるショッピングモールは住民にとってなくてはならない存在のようです。こうした背景から、中間層以上にむけた都市開発の根幹とされることも多いそうです。しかし、中には問題もあるようで…続きは記事をご覧ください☆