(株)学研ココファンホールディングス(以下、学研ココファンHD)は22日、記者会見を開催。10月1日に(株)学研ココファン・ナーシングを設立し、訪問看護事業へ進出することを発表した。
傘下の(株)学研ココファンでは、これまでサービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホーム、居宅介護支援事業所、訪問介護事業所などを、首都圏を中心に95拠点展開している。今回の事業展開について、学研ココファンHD代表取締役社長の小早川 仁氏は、「今後、高齢者向け住宅が増えていく中で、問題となるのが在宅での医療対応だ。訪問看護の推進・充実を図ることで、地域包括ケアの推進、ひいては社会保障費抑制につながると考え、訪問看護事業への進出を決定した」と述べた。
24時間対応の在宅医療ネットワークを提供する医療法人社団悠翔会と共同で、学研ココファン・ナーシングを設立。資本金は3,000万円で、悠翔会グループのMS法人・(株)ヒューマンライフマネジメントが34%、学研ココファンが66%を出資。代表取締役には、学研ココファン代表取締役の五郎丸 徹氏が就任した。
学研グループの医療・看護師の専門出版社である(株)学研メディカル秀潤社と連携した教育体制を武器に採用に生かすと共に、充実した教育体制で高品質な看護サービス提供していく考え。
第1弾として2016年2月に、横浜市鶴見区にある拠点型サ高住「ココファン横浜鶴見」(居室数70室)内に「ココファンナーシング横浜」をオープン。第2弾は未定だが、ドミナント出店しているエリアを中心に、オープンしていく予定。
将来的なビジョンについて、学研ココファンの五郎丸氏は、「予防医療・予防介護につながる積極的なケアマネジメントの実現を図っていきたい。また在宅ケアでは、治療などの医療というより、最期まで安心して生活することを支援する看護の果たす役割が大きいことから、訪問看護の重要性について、広く発信していきたいと考えている」と語った。