不動産ニュース / イベント・セミナー

2015/12/9

来年5月にも独自の不動産オークション開催/FKR

カンファレンスの模様
カンファレンスの模様

 (一社)不動産競売流通協会(FKR、代表理事:青山一広氏)は9日、ホテルJALシティ田町東京(東京都港区)でFKRカンファレンス2015を開催。15年活動報告と16年の事業方針を発表した。

 15年は、全国6支部を中心に、地域に根付いた活動を強化。消費者向けの啓蒙活動や、会員や競売不動産取扱主任者向けのセミナーを活発に行なった。

 16年は、(1)ビジネスモデルの統一、(2)新資格「競売コンシェルジュ」の認定、(3)広報活動の強化、(4)協会独自の「FKR不動産オークション」の開始、などを事業方針とした。

 (1)は、これまでバラバラだった会員のビジネス内容を統一することで、サービスレベルの底上げを図るもので、会員にサポート契約書の締結・物件レポート(落札予想額付)の提出・成功報酬の下限(落札額の3%)を義務付ける。(2)は既存資格の競売不動産取扱主任者を対象に、よりプロフェッショナルな業務スキルを持つ個人を認定するもので、初の実務講習と試験を来年4月に行なう。(3)は5年間にわたり蓄積してきた競売関係のデータを集計して、独自のデータとして会員に提供、マスコミ等を通じて消費者にも提供することで認知度を高める。

 (4)は、競売より簡易・迅速、任意売却より透明性が高く確実な売却方法として提案するもの。「確実に期限内に売却したい物件」を主なターゲットに、金融機関や官公庁、サービサーなどから物件を募る。オークション参加にあたっては、協会会員がサポートし、スムーズな売却をめざす。オークションの詳細は、来年2月に発表する予定で、早ければ5月にも第1回オークションを公開で開催する予定。

 カンファレンスで説明にあたった青山代表理事は、「これまで日本では不動産オークションが成功したことがなかった。それは売却物件があまりない、一般消費者が安心して購入できないなどが要因だった。我々のオークションは、透明性を高め、会員業者がサポートすることで消費者の誰もが安心して参加できるものとしたい」などと抱負を語った。

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