三菱地所(株)と三菱地所レジデンス(株)は25日、国産材を活用した建築と家具の間の商品「箱の間」を発表した。
同社は国産材を積極的に使用して持続可能な社会の実現を目指す取り組みを推進しており、2011年に山梨県産カラマツ間伐材・小径木によるFSC認証材LVL材と、山梨県認証材床根太材について標準仕様としている。以降、16年には「ザ・パークハウス」2物件において、分譲マンションでは初の二重床下地合板採用によるFSC部分プロジェクトの認証を受けるなど、さまざまなプロジェクトを実現している。
「箱の間」も同取り組みの一環。山梨県産の杉を全面的に採用し、縦7.55mm、横1,735mm、高さ1,600mmの長方体の一面を取り払った形状をしており、リビング等に設置することで、仕切ったり、囲んだりと、間取りに変化をもたらすことが可能となる。これにより空間にこもったり、集まったり、リラックス空間を創出するなど、多様な活用ができる。
同日、大手門タワー・JXビルの「3×3Lab Future」で開催した第4回“3×3Lab Futureオープニングシンポジウム”で同商品を発表。三菱地所レジデンス(株)商品企画部グループ長の岡崎 新太郎氏は、「木材のトレーサビリティを高めるために多様な取り組みを行なってきた。“箱の間”は、暮らしに合わせて柔軟に空間作りができるので、家族構成の変化など、それぞれのライフステージに柔軟に対応できる」などと説明した。
今後、モデルルームなどに採用していく予定。