不動産ニュース / その他

2016/4/27

「熊本地震」の応急危険度判定、「危険」住戸8,000棟を超える

 国土交通省など関係省庁は、27日時点の「平成28年熊本地震」被害状況および対応状況を公表した。

 被災建築物の応急危険度判定については、震度7を記録した益城町と熊本市ほか計14市町村で実施。15日以降の判定累計数は、熊本市で1万8,928件(調査済み:9,753件、要注意:6,039件、危険:3,136件)、益城町(5,474件)含むその他市町村で1万2,102件(調査済み:3,120件、要注意:3,701件、危険:5,281件)、合計で3万1,030件(調査済み:1万2,873件、要注意:9,740件、危険:8,417件)となった。なお、益城町、菊陽町、宇土市、山都町、宇城市、御船町では一次調査が完了した。

 消防庁によると、住宅被害の状況は、全壊が1,952棟、半壊が2,053棟、一部破損が7,238棟と、1万1,000棟を超えた。そのうち、被害が甚大な熊本県内での住宅被害は、全壊1,952棟、半壊2,047棟、一部破損6,859棟。被害分類未確定分を含め、全体で2万6,467~2万6,567棟が被害を受けた。

 公営住宅等については、全国で9,122戸を確保し、355戸が入居を決定済み。熊本県内では、公営住宅453戸を確保、46戸が入居決定済み。九州全県(熊本県含む)では、3,222戸(うち(独)都市再生機構(UR都市機構)367戸)を確保、314戸が入居決定済みとなっている。九州以外の都道府県では、被災者がただちに入居可能な状態の公営住宅等を計5,900戸確保し、41戸が入居決定済み。
 民間賃貸住宅の空室提供については、県からの協力要請を受けた不動産業界団体が、損傷の済んだものから順次、被災者への提供を開始する。

 また、全旅連(全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会)等に対し、九州全域の旅館・ホテルへの被災者の受け入れを要請。26日現在で、熊本県、福岡県、佐賀県、長崎県の旅館・ホテルにおいて、422名の受け入れを決定した。

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