住友不動産(株)は12日、2016年3月期決算を発表した。
当期(15年4月1日~16年3月31日)は、連結営業収益8,549億6,400万円(前期比6.0%増)、営業利益1,742億4,000万円(同5.0%増)、経常利益1,484億2,400万円(同6.7%増)、当期純利益877億9,700万円(同9.0%増)。営業収益、営業利益、経常利益、当期純利益のすべてが、3期連続で過去最高を更新した。
不動産賃貸事業部門は、既存ビルの空室率改善と賃料上昇効果に加え、前期竣工の「住友不動産御成門ビル」(東京都港区)、「住友不動産平河町ビル」(東京都千代田区)の通期稼働が業績に寄与。営業収益は3,133億4,000万円(同8.3%増)、営業利益は1,113億2,700万円(同6.5%増)となった。既存ビルの空室率は4.7%(同0.2ポイント低下)と改善基調で推移。
不動産販売事業は、マンション、戸建て、宅地計で4,996戸(同355戸減)を計上。営業収益は2,747億6,000万円(同3.9%増)、営業利益は441億8,700万円(同0.9%増)と、2期連続で過去最高を記録した。マンションの契約戸数は5,524戸(同320戸増)と、4期連続で5,000戸を上回った。
次期は、連結営業収益8,800億円、営業利益1,780億円、経常利益1,550億円、当期純利益970億円を見込む。
また同社は同日、16~18年度を計画期間とする中期経営計画を発表した。中計最高業績連続更新を大きな目標とし、賃貸ビルの開発ペースアップ、注文住宅、賃貸住宅、ホテル、イベントホールなどの周辺事業の成長促進などを図る。3ヵ年の累計業績目標は、売上高2兆7,000億円(前中計比11%増)、営業利益5,500億円(同10%増)、経常利益4,800億円(同15%増)。