(株)長谷工コーポレーションは13日、2016年3月期決算を発表した。
当期(15年4月1日~16年3月31日)は、連結売上高7,873億5,400万円(前期比22.6%増)、営業利益687億6,200万円(同61.0%増)、経常利益673億2,700万円(同60.7%増)、当期純利益512億2,600万円(同79.5%増)と、売上高・利益共に過去最高業績を更新した。
主力の建設関連事業では、施工が順調に推移。賃貸住宅など6件を含む122件を竣工、物件の大型化も進んだことから、完工高は5,016億円(同12.1%増)となった。設計管理に関しても順調に推移したことから、セグメント売上高は5,962億円(同21.9%増)、営業利益713億円(同95.3%増)となった。
受注高については、4,834億円(同4.1%増)。民間分譲マンションでは総戸数400戸以上の大型受注が増加しており、当期は1,193億円(同63.2%増)となった。受注高全体における構成比も前期を10ポイント以上上回る27.1%となっている。
不動産事業などサービス関連事業については、不動産売上高が1,869億円(同69.2%増)と大幅に増加。同社が一度マンション用地を取得してディベロッパーに販売する用地卸が増えたのに加え、子会社化した総合地所(株)、(株)ジョイント・コーポレーションが約200億円の売上増に寄与した。また、賃貸管理収入については737億円(同21.6%増)と約131億円増加。前記2社の子会社化により分譲管理戸数・賃貸管理戸数共に増え、両社の買収による増収効果は約90億円。
17年3月期については、連結売上高8,000億円、営業利益800億円、経常利益780億円、当期純利益540億円を見込む。
当日会見した同社執行役員の山田義明氏は、「17年2月に当社は創業80周年を迎える。建築受注も順調に推移し、次期繰り越し残高も順調に積み上がっていることから、17年3月期決算も過去最高業績を更新する見込みだ」などと語った。