セントポール生活文化研究会(SP-SB会)は20日、立教大学(東京都豊島区)で第12回総会を開催。2015年度の活動報告および16年度計画について承認した。
同会は、04年に立教大学のOBおよびOGにより設立されたもの。不動産業や建設業、生活文化に関わる仕事に従事している400人あまりで構成されており、ビジネス交流やセミナー開催などの活動を行なっている。
16年度の活動計画では、ホームページや例会、会員へのメール配信などを通じて情報交換会があることを告知することで、「SP-SB会員の情報交換会への参加者を増やす」ことや、「情報交換会を通じて成約実績を増やす」ことを目標に活動していくとした。
その後、同大学出身者である大妻女子大学教授:玉井和博氏が「民泊~シェアリングエコノミーと社会・経済環境の変化」をテーマに講演を実施した。
これからの社会は、共有の概念を基にした個人間やりとりが主流になるとし、ソーシャルメディアによって相互に信用を創造による「シェアリングエコノミー」の代表的ビジネスモデルである民泊は需要が増大していくと解説。その上で「既存の法規制は、多くの人を対象にしたビジネスには有効だが、個人間の取引には適合しにくい」(同氏)とし、新たな法体系の整備の必要性を説いた。
懇親会において同会会長の伊藤 守氏((株)毎日コムネット代表取締役社長)は、「これからは“混在と共存”がキーワードになっていくだろう。立教大学は“交流”が盛んな校風。これを生かし、より良い生活文化を提供する会として、さらなる発展を目指していく」などと語った。