グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(株)(GLP)は20日、マルチテナント型物流施設「GLP厚木II」(神奈川県愛甲郡)を竣工した。イオングローバルSCM(株)と(株)ユーディーエル(その後、(株)リコーに転貸)の入居が決定しており、満室での稼動となる。
同施設は、多数の工場や倉庫が集積し、製造業・運輸業の要衡の地である神奈川県内内陸工業団地内に立地。圏央道「相模原愛川IC」から2.7kmで、東京・神奈川エリアへの配送拠点に加え、名古屋や大阪に及ぶ広範囲を広域配送拠点として活用できる立地となる。
敷地面積は3万8,215平方メートル、延床面積は8万9,242平方メートル。建物は、プレキャスト免震構造地上6階建て。フロアは約1万3,000平方メートルのシングル・ランプウェイで、仕分け機械などが設置しやすく設計されている点や、防火壁を防火シャッターにしたことで、1階の開口が多く、広く使える仕様となっている点などが、入居者からの評価を得たという。
停電時でも防災センターや事務所の一部の照明を確保するバックアップ電源機能を採用。全館LED照明を設置し、電力消費を一般蛍光灯と比べ約50%削減するなど、防災と環境にも配慮している。
同日開催した記者会見で同社代表取締役社長の帖佐義之氏は、「これまでのノウハウをや経験を結集した施設となった。神奈川県内では8棟目の施設となるが、すべて満室で稼動している。一方で旺盛な需要環境は続いており、今後も優良な立地であれば開発を行なっていきたい」と話した。