不動産ニュース / その他

2016/7/1

新たな都市の価値創造へ/森トラスト・伊達新社長が抱負

「新たな都市の価値を創造できる企業へと成長させたい」と述べる伊達新社長
「新たな都市の価値を創造できる企業へと成長させたい」と述べる伊達新社長

 森トラスト(株)は30日、23日付で就任した新・代表取締役社長・伊達 美和子氏の就任会見を開催した。

 同氏は、「創業家の精神を引き継ぎながら新たな都市の価値を創造できる企業へと成長させたい」と抱負を語った。「イギリスのEU離脱に象徴されるよう、世界的に不確実性の高い経済状況で、大変難しい経営環境ではあるが、10~20年といった中長期先を見据え、新たな成長を支える機能を備えた都市開発を進め、各国から投資対象として注目される、質の高い“東京ブランド”をつくり上げることに貢献したい」(伊達氏)。

 併せて新たな中長期ビジョン「Advance2027」(2016~27年度)を公表。創業期から数えて今期は第4ステージ目にあたり、“発展期”“変革期”ととらえ、「枠にとらわれない柔軟な発想」「コネクティブドット(独自の観点で技術や制度をつなぎ合わせること)の発想」「グローバリズムへの対応」を3本の柱で進めていく。総投資額は約6,000億~8,000億円。

 不動産事業では、競争力の高いエリアへの集中的に投資。エリア特性を最大化する複合開発を進める。「虎ノ門トラストシティ ワールドゲート」「(仮称)赤坂二丁目プロジェクト」(赤坂ツインタワー建替計画)、品川・三田エリアの保有ビル3棟の再開発などを予定。「これまで蓄積してきたノウハウを活用し、国内のみならず海外も視野に、グローバルや次世代社会ニーズ、ライフスタイルに合った豊かな文化や生活が生まれる都市づくりを行なっていきたい」(同氏)。
 ホテル&リゾーツ事業では、観光資源を生かしたジャパンブランドの発信や都心はもちろん地方においても独自の国際基準サービスの提案などを進める。既存ホテル5施設の「マリオットホテル」へのリブランドなどを計画している。投資事業では、森トラスト・ホテルリート投資法人の上場、海外不動産・事業やインフラ事業など新事業への参入などを展開する見込み。

 数値目標は、19年度が売上高1,800億円、営業利益450億円、23年度が売上高2,100億円、営業利益500億円、27年度が2,300億円、営業利益550億円。

 なお、同氏の略歴は6月17日付のニュース参照。森トラスト・ホテルズ&リゾーツ(株)代表取締役社長および(株)万平ホテル代表取締役会長も兼任する。

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