不動産ニュース / 調査・統計データ

2016/8/31

23区ビル市場、空室・賃料ともに景況感の改善続く/東京ビル協調査

 (一社)東京ビルヂング協会は31日、2016年7月期「ビル経営動向調査」結果を発表した。同協会会員を対象に、最新の賃料水準と空室率について、四半期ごとにアンケート調査を実施しているもの。今回の調査対象は248社、回答会社数は145社。

 東京23区の坪当たり賃料水準(共益費込み)は、上限2万6,657円(前回調査比358円下落)、下限1万7,681円(同875円上昇)と、上限がわずかながら下落、下限は上昇した。都心5区すべてで下限値が下落し、やや一服感がうかがえる。上限値は、中央区を除き高い水準を維持。

 平均空室率は、23区平均が3.8%(同0.3ポイント低下)と改善傾向が継続。都心5区については、新宿区が2.7%(同2.2ポイント低下)と大きく改善、中央区も3.7%(同1.2ポイント低下)、渋谷区2.0%(同0.6ポイント低下)と低下した。一方、港区は4.8%(同0.4ポイント上昇)、千代田区2.4%(同0.2ポイント上昇)と上昇している。

 3ヵ月前と現在とを比較した賃料水準景況感指数は、10.7(前回調査:16.0)とプラスに。3ヵ月後の指数も7.4(同:13.4)とプラスを維持したが、10期ぶりに1ケタ台となり減速感が漂っている。

 空室景況感指数については、3ヵ月前との比較では14.2(同:14.5)、3ヵ月後でも12.7(同:16.0)と、15期連続で2ケタ台のプラスを維持。安定した基調が継続する見込みとなった。

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