不動産ニュース / イベント・セミナー

2016/9/15

業法改正が後押し。インスペクションの普及に期待/JSHIが特別セミナー

セミナーの模様
セミナーの模様

 NPO法人日本ホームインスペクターズ協会は14日、都内で特別セミナー「宅建業法改正でどうなる?ホームインスペクションがもたらす不動産市場へのインパクト」を開催。約70名が参加した。

 同協会が認定している「公認ホームインスペクター」の受験希望者などを対象としたオープンセミナー。宅建業法の改正でホームインスペクションが法的に位置付けられることで、不動産業界がどう変革していくか、また現在のインスペクションビジネスを取り巻く環境などについて、同協会理事長の長嶋 修氏(さくら事務所会長)が解説した。

 長嶋氏は「アメリカでのインスペクションは1970年代に生まれたが、本格的に普及したのは90年代に入ってから。日本も、現在のインスペクション普及率は10%未満だが、不動産取引になくてはならない機能として、あと10年以内に7~8割になるはず」と語った。

 一方、その普及の過程では「さまざまなインスペクションが出てくる」とし、同協会が進める買い主主導型(自己責任型)のインスペクションと、瑕疵保険の事前検査など売り主主導型(消費者保護)のインスペクションを比較し、「売り主型は、宅建業者との癒着などが問題となり、普及した国はない」と断言。「インスペクションは、本格普及へ移行する前のキャズム(溝)を乗り越えなければならない。この溝を超えるとき、機能が変わってしまったり、フィーが取れなくなってしまったりする。今後は、どう普及させるかがカギだ」などと指摘した。

 同協会の特別セミナーは、全国7都市でのリレー開催。宅建業法改正を背景に注目が集まっており、450名以上の動員が見込まれている。

動画でチラ見!

座談会「事故物件に立ち向かう」

掲載誌はこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年9月号
アクティブシニアの最新住宅ニーズ!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/7/5

「月刊不動産流通2025年8月号」発売中!

月刊不動産流通研究所2025年8月号」が発売となりました!
特集は、「今こそ! リスキリング」。社会が目まぐるしく変化する中で、不動産事業者も取り巻く環境に適応するためのスキルアップが不可欠です。本特集では、新たな課題への対応や業績向上に向け社員の「リスキリング」支援に取り組む事業者に着目。その狙いや取り組み、効果を紹介します。