三井不動産(株)は21日、台中市で、台湾2ヵ所目の三井アウトレットパークとなる「(仮称)三井アウトレットパーク 台湾台中港」の開発を推進すると発表した。
プロジェクト会社「三中港奧特萊斯股份有限公司」が開発・運営を行ない、着工は2017年、オープンは18年を予定する。
台中市は台北市から約130km南にある台湾第3の都市で、計画地は台中市中心部から北西約22kmに位置する。台中空港から約9km、台中港フェリーターミナルと隣接し、高速道路のインターチェンジや幹線道路からのアクセスも良い交通利便性の高い立地となる。
台中港エリアは台湾でも有数の観光地で、美しい夕日で有名な高美湿地や観光魚市場の梧棲漁港があり、多くの観光客が訪れる活気あるエリア。また、近接してヨットハーバーも計画されるなど、都市発展計画によりさらなる発展が期待されている。
開発する施設は、ウォーターフロントの立地環境を活かして、これまでの台湾になかった開放的で魅力的な商業空間づくりを目指す。アウトレット店舗は約150店舗規模のラグジュアリー、インターナショナル、スポーツ、カジュアル、日系ブランドなど幅広いファッションブランドを誘致する計画で、台湾中部最大級の本格的アウトレットモールとなる。
また、港の借景を生かした飲食ゾーンの他、シネマコンプレックスなどのエンターテイメント施設の導入も検討している。
なお、同社グループは海外事業を成長分野の一つに位置付け、15年5月に公表した17年度までのグループ中長期経営計画では、3ヵ年で欧米・アジアにおいて約5,500億円の投資を行なうことを表明。台湾においては、16年1月にグループ初の台湾事業である「三井アウトレットパーク 台湾林口」をオープンした。今後も現地法人を投資拠点として、台湾各地でアウトレットモールのほかリージョナル型ショッピングセンターや住宅分譲、ホテル、ロジスティクス、複合開発事業などを積極的に展開していく。