高齢者住宅経営者連絡協議会は14日、日経ホール(東京都千代田区、会長:森川悦明氏)で「リビング・オブ・ザ・イヤー2016」を開催した。
全国のサービス付き高齢者向け住宅、有料老人ホーム、グループホーム、特別養護老人ホームなどの中から、入居者が安全に尊厳ある暮らしを送れる施設・住宅を選定、その開発・運営事業者をたたえることを目的に開催しているイベントで、今年が第3回目の開催。
今年は「より応募しやすいよう、『介護看護サービス」『医療・地域連携』『食事サービス』『コストパフォーマンス』『介護ロボット』『職員教育研修』『入居者の価値道と参加』の7部門を新設」(森川氏)し、応募ホームを募集。各部門でファイナリストホーム計7つを選出し、当日、各ホームのプレゼンテーションによる最終審査が行なわれた。
それぞれ10分間のプレゼンを行なった後で、100人の選考委員による投票を実施。結果、(株)ベネッセライフケアが開発・運営する介護付有料老人ホーム「まどか川口芝」(埼玉県川口市)を大賞として選出した
同ホームは、「介護看護サービス」部門のファイナリスト。入居者に至れり尽くせりの介護サービスを提供するのではなく、入居者のしたいことを阻害しない、やりたいことをサポートする姿勢での介護・サービスを提供している。こうした姿勢が、入居者にとってやりがいのある、そして生きているとの実感を得ての生活の実現につながり、要介護度の軽減や、下剤・睡眠剤の使用率の低下、自宅に戻っての生活を実現するなどの効果を上げているという。