(公社)全日本不動産協会(理事長:原嶋和利氏)は20日、江陽グランドホテル(仙台市青葉区)で「第52回全国不動産会議宮城県大会」を開催。仙台市市長の奥山 恵美子氏、国土交通省土地・建設産業局不動産業課長の中田裕人氏、(公社)全国宅地建物取引業協会連合会会長の伊藤 博氏などの来賓、全国の協会会員、地元仙台市市民など約1,300名が参加した。
大会では、「日本版CCRC」をテーマにした調査研究の発表や、東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太氏による「上手な脳の使い方」をテーマにした記念講演、発災から5年半が経過した東日本大震災の復興報告などが行なわれた。
冒頭に挨拶した原嶋氏は、「全日本不動産会議は不動産に関わる諸問題に対する会員の調査研究成果の発表の場、相互研さんの場として毎年開催しており、これらを通じ今後の不動産業の役割を学ぶ機会としてほしい。不動産業界は、安心安全な住生活の実現、既存住宅の流通と空き家利活用促進、災害に強いまちづくりなどさまざまな課題を抱えている。業界の一員として、これらの課題にしっかり対応していきたい」などと訴えた。
また大会では、国民の安全安心な不動産取引の確保、宅地建物取引業の健全な発展、既存住宅を含めた不動産流通市場の活性化に向け、政府関係機関に対し「防災・減災対策による災害に強いまちづくりの推進」「既存住宅流通市場の活性化のための諸施策の推進」「不動産流通市場活性化のための税制の実現」を要望する決議案を満場一致で採択した。
なお、次回の大会は島根県で開催予定。