不動産情報サービスのアットホーム(株)は、首都圏で持ち家に住む既婚女性624名(一戸建て312名、マンション312名)を対象に、「一戸建て・マンションの“ご近所付き合いの違い”」について調査した。
「ご近所さんとの現在の付き合いの程度」は、「とても親しい」、「まあまあ親しい」の合計が、一戸建てが50.0%、マンションで34.3%と一戸建てのほうが約16ポイント高かった。マンションでは19.2%が「全く付き合いがない」(一戸建ては7.4%)と回答していた。
「ご近所さんと“現在”どのような付き合い方をしているか」については、一戸建て、マンションともに最多が「遭遇した際に軽く挨拶を交わす」、2番目が「遭遇した際に立ち止って少し会話を交わす」。3番目も、ともに「お土産やおすそわけを渡す(もらう)」だったが、一戸建て42.3%、マンション23.7%と、実際の付き合い方は一戸建てのほうが親密な様子がうかがえた。
「理想の付き合い方」については、現在の付き合い方と順位は変わらず、最多は「遭遇した際に軽く挨拶を交わす」だったが、ポイントは下がっている。逆にポイントがアップしているのは「遭遇した際に立ち止まって少し会話を交わす」で、マンションは11.5ポイントと大きく上昇。現在は、あまり付き合いのないマンションの人も、半数以上は立ち止まって話をするくらいの関係性を求めていることが分かった。
ただ、「近所付き合いは必要か」の問いでは、マンションでは27.6%が「いいえ」と答えた(一戸建て20.2%)ほか、「近所付き合いは必要な理由」では「セキュリティーや防犯」が52.2%(一戸建て43.2%)、「住まいに大切なもの」の問いでも、マンションでは「プライバシーや防犯」が59.3%(一戸建て47.1%)といずれもマンションが多かった。また、「お隣さんの名前を知らない」という問いでも、マンションの19.2%が「知らない」と答える(一戸建て2.9%)など、マンションユーザーのコミュニティ意識、ご近所付き合いの意識は一戸建てユーザーよりかなり希薄であることが分かった。