

飯田グループホールディングス(株)は16日、(株)ベネッセコーポレーションが発行する20~40歳代女性向け生活情報誌「サンキュ!」と協働し、「子供の主体性が育つ家」をコンセプトにした新商品を発表した。
同商品は、同誌読者へのアンケートを元に、「サンキュ!」のブロガーや飯田グループホールディングスの女性建築士がミーティングを重ね、子育て主婦ならではの意見を商品に反映させた。
リビングは、自分から勉強する子供が育つことをコンセプトに、「2wayテーブルセット」と「飾り台付きテレビボード」を製作。テーブルセットは、食卓としての利用のほか、キッチンと向かい合わせで学習できるよう壁に付けてカウンターのように使用できる。テレビボードは、絵本の表紙を見せながら収納することで、子供が自然と本を手にとるよう仕向けているほか、引き出し式のベンチを付け、その場ですぐに本が読めるよう工夫している。
キッズスペースは、思いきり落書きができる壁や、自由に積み上げができる収納ボックス、室内でも思いっきり体が動かせるボルダリングウォール、うんていの設置を提案。その他、図書館のようにたくさん収納できる本棚、「2wayデスク&ベッド」も製作した。いずれも「本を読む習慣が自然と身に付く」「自分で片付けをする習慣が身に付く」などの狙いがある。
これらは新築だけでなく、既存の戸建てやマンションにも簡単な工事で取り付けが可能。各住宅の広さに合わせてセミオーダーで対応する。価格は未定。
「当社の住宅を購入いただいている6割以上が20~30歳代の子育て層。人口が減少し市場が縮小する中で、子育て層のニーズにどう対応していくかが課題。従来のスケールメリットを生かした良質で低価格な住宅に加えて、オプションとして応えていく。決して特別なものではないが、戸建てを購入するきっかけになり、その際に当社を選択肢に入れていただければ」(同社新規事業統括部長・中島健一氏)。
コラボレーション商品を活用したモデルルームは、2016年12月に完成予定。家具やリフォーム単体での販売開始は17年4月の予定。