東急不動産(株)と(株)東急コミュニティーは25日、解体予定の空きビルを利用して、東急不動産のオフィスビルに入居するテナントを対象とした体験型災害訓練を実施した。
両社は連携してオフィス勤務者用の防災備蓄品を各オフィスビルへ配備するほか、東急不動産を災害対策本部とする災害時対策マニュアルに基づいた訓練を全オフィスビルで同時に実施するなど、災害時の対策を強化している。
今回の訓練では、東京消防庁神田消防署と連携。室内を煙で満たし、視認性の低い環境下で避難する「煙体験・避難訓練」や、エレベーターが非常停止し、籠内に閉じ込められた状況を再現した「エレベーター閉じ込め・救助体験」、実際の火を粉末消火器を使用して消化する「粉末消火器訓練」など実践的な訓練を行なった。
両社は、オフィスビルの管理運営スタッフだけでなく、同社が管理するビルに勤務する人とも連携を深め、災害対応力の強化に努めていく考え。