不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2017/11/16

ヘルスケアリート20年3月期上場へ/フージャースHD

 (株)フージャースホールディングスは16日、2018年3月期第2四半期決算(連結)説明会を開催した。

 当期(17年4月1日~9月30日)は売上高345億5,600万円(前年同期比84.4%増)、営業利益51億7,600万円(同263.5%増)、経常利益49億4,100万円(同303.7%増)、四半期純利益33億5,300万円(同319.4%増)。第2四半期としては過去最高の経常利益を計上した。

 不動産開発事業については、595戸のうち538戸の契約が済んでおり、上半期に竣工した物件の竣工時契約率は97.4%、竣工時引き渡し率は91.2%と「効率良い引き渡しが実現できている」(同社専務取締役・伊久間 努氏)と述べた。
 また不動産投資事業でも、フィービジネスの強化に向けて賃貸物件の取得にも注力。「安定収益の確保として重要視しており、売上高は順調に伸びている」(伊久間氏)とした。

 今後については、期中アメリカオレゴン州ポートランドに設立した子会社を通じてCLT工法を採用したシニア向け賃貸住宅開発に取り組むこと、CCRC事業のさらなる展開として20年3月期にヘルスケアリート上場を目指すことなどに触れ、「中期経営計画に設定した21年3月期に売上高1,000億円、経常利益100億円を目指し、取り組みを進めていく」(同社代表取締役社長・廣岡哲也氏)と語った。

 通期は、売上高600億円、営業利益65億円、経常利益60億円、当期純利益39億円を見込んでいるが、進捗率はすでに売上高で57.6%、経常利益については82.4%にまで到達しているという。

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CLT

木材板を積層接着した厚型のパネル。英語のCross Laminated Timberの略で、和訳は「直交集成板」である。 CLTは、板の層を繊維方向が直交するように交互に張り合わせたもので、高い寸法安定性、優れた断熱性があるほか、CLTを柱や梁とする構造は軽量で耐震強度を確保できるとされている。

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