不動産ニュース / その他

2018/4/10

大和ハ、全国9工場にロボットスーツ導入

「HAL腰タイプ作業支援用」デモの様子

 大和ハウス工業(株)は10日、技術者の作業負担の軽減を目的に、CYBERDYNE(株)が開発したロボットスーツ「HAL腰タイプ作業支援用」を、全国9工場で計30台導入した。

 職方不足・高齢化が進む中、同社では2015年より岡山工場および施工現場に同ロボットスーツ(当初はノーマルタイプ)を導入し、現場検証を開始。CYBERDYNEと連携し、商品や装着感の改善などの課題を解決するとともに、有効性の高い現場の絞り込みを行なってきた。その結果を踏まえ、選定ラインでの継続使用による効果の検証、定量的評価方法の検証と確立のため、全国工場への本格導入に踏み切った。

 今回導入するのは、これまでの実証実験で使用してきたタイプを改良したコンパクトな軽量モデル(約3kg)。装着したまま長時間作業ができ、床から部材を持ち上げる際などにかかる腰への負荷を、最大約4割低減できる。住宅系・建築系工場では鉄骨集積作業などに、物流系工場ではトイレ便器等、住宅設備の集積作業などで用いる予定。

 10日に開催したマスコミ向け見学会で、同社ヒューマンケア事業推進部ロボット事業推進室室長の新倉昭人氏は、「今は人の確保が難しい時代。厚生労働省の調べでは、労働環境で一番問題になるのは、負傷に起因する疾病、中でも腰痛が3割以上。これを改善するのが大きな課題。現時点の導入台数は未定だが、費用対効果を見ながら台数を増やし、工場の労働環境改善に努めたい」などと述べた。

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