(株)アキュラホームが運営する工務店ネットワーク・ジャーブネットは2日、ホテルイースト21東京(東京都江東区)で19回目の「ジャーブネット全国大会」を開催した。
大会に先立ち開催した記者発表会で同ネットワーク主宰の宮沢俊哉氏(アキュラホーム代表取締役社長)が、ジャーブネットの2017年度の実績と18年度の方針を説明した。
17年度は、重点施策として(1)豊かな暮らし提案を極める、(2)垣根を越えた連携を掲げた。経営課題を学ぶ機会として、永代ビルダー塾(工務店専門の経営塾)の開講、全国一斉フェア開催、師範代・世話人塾、勉強会などに取り組み、延べ619名(前年比15%増)が参加した。これらの結果、営業利益5,000万円以上の企業が27社(同35%増)、自己資本比率40%超が20社(同26.6%増)、完工棟数30棟以上が37社(27.5%増)となった。全体の実績は、受注棟数5,962棟(同0.8%減)、会員数206社(同17.3%減)と減少したものの、1社当たりの受注棟数は22.3棟と、10年間でプラス8棟(07年度は14.6棟)となった。
18年度は、「今後理想とする方向性は、豊かな暮らしを実現し続ける永代続く優良ビルダー」を基本方針に、重点施策として(1)経営道のさらなる推進、(2)新たな連携の強化を掲げた。
宮沢氏は、「受注棟数は減少しているが、量を追いかけることはせず、会員数を増やすことも考えていない。それよりも1社ずつを伸ばすことに注力していく。個人個人も組織も必ず強みを持っており、相互に協力し、各社の強みを最大限に生かす。加速度的な成長とシナジーを生み出す仕組みを目指し、さまざまな社会の変化を乗り越えていきたい」などと話した。
全国大会では、優秀会員表彰の他、「多様化する価値観と暮らし方、新しい住まいの“かたち”を創造する」をテーマに、東京大学大学院特任教授の松村秀一氏による基調講演や、パネルディスカッション等が開催された。