不動産ニュース / リフォーム

2018/7/18

住友不、マンションリフォームで収納提案強化

リビングの壁面収納では、パソコンデスクを取り込んだスタイルを提案
居室幅が限られた部屋の収納を意識した引き戸収納の提案。横の開き戸との比較ができる
和室は畳下収納を提案

 住友不動産(株)は20日、既存マンションのスケルトンリフォーム顧客向けのショールーム「マンションリフォームギャラリー六本木」(東京都港区)に、「収納専用提案ルーム」を新設。水回りに次いで改修ニーズの高い収納に特化した提案を強化する。

 同ギャラリーは、2013年開設。既存マンション1フロア(約600平方メートル)を使い、モデルルーム4タイプ、工事中モデルルーム、住宅設備機器展示ルームなどを設け、スケルトンリフォームの検討者や契約者との商談、工事中の仮住まいに使っている。

 収納専用提案ルームは、広さ80平方メートル。「玄関」「収納扉」「ウォークイン」「キッチン」「和室」「リビング」「サニタリー」「洋室」の部位別に、1万超の施工実績を基にした収納事例を集約展示している。部屋をつぶして収納を増設する提案だけでなく、和室の畳下収納や居室に扉がはみ出さない引き戸収納、収納・デスクとの一体型ベッド、収納ベッドを挟んで洋室を2分割する提案など、限られた面積を有効活用する収納リフォームで、子供が独立した60歳代夫婦と、30~40歳代のファミリーという、リフォームの2大マーケットに対応。同社のマンションスケルトンリフォームの平均受注価格は1,000万円だが、これを引き上げるのではなく、ライフスタイルに合わせた収納提案の強化で新たな需要を喚起していく。

 18日の報道陣向け見学会で会見した、同社新築そっくりさん事業本部マンションリフォーム第一事業所長の岡田時之氏は「リフォーム事業は当社の事業の中では小粒だが、新たな需要を喚起するために先行投資をしている。この業界では、収納専用のショールームはなく、顧客と綿密な打ち合わせができなかった。ニーズに合った収納を決めるポイントを理解していただき、打ち合わせをよりスムーズにするため、この提案ルームを作った。新たな需要を喚起し、マンションリフォームナンバー1の地位を維持していきたい」などと語った。

限られた面積で部屋数を増やしたいというファミリー層向けに、天井高をいかして、上下をベッドとし、1部屋を2分割した提案
モノを置いたままデスクが収納でき、ベッドになる格納デスクベッド
デスクが格納された状態

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