不動産ニュース / ハウジング

2019/1/9

家を基点とする新サービス創造へ/積水ハウス

「急性疾患対応」「経時変化」「予防」の3つのサービス提供に、⽣体データと住環境データを活⽤

 積水ハウス(株)はこのほど、米国ネバタ州・ラスベガスで開催の世界最大級のコンシューマー・エレクトロニクス見本市「CES2019」で、「家」を幸せのプラットフォームにする新プロジェクト「プラットフォームハウス構想」を発表した。

 「プラットフォームハウス構想」は、「家」を基点とした新しいサービスを生み出すことで、事業領域を住まい手の生活サービスにまで拡大し、今後の事業成長につなげていくという「家」の事業モデルを大きく変える新プロジェクト。

 「プラットフォームハウス」は、住まい手のデータを基にしたサービスの提供機能を持つ家で、堅牢・耐久性と可変・柔軟性を併せ持つ家。第1弾は「健康」をテーマに取り組み、「急性疾患対応」「経時変化」「予防」の3つのサービスを、住まい手のストレスなく提供していく。

 緊急性が問われ、命に関わる脳卒中、心筋梗塞などの急性疾患に対しては、家で発症する可能性の高いものを念頭に、早期の発見・治療につながるサービスの提供を目指す。また、経時変化に対するサービスは、住まい手の呼吸数や心拍数など生体データを取得し、病の予兆を読み取る可能性を高める。さらに、予防の面では、住まい手の生体データと住環境データを連動させて、温度、湿度、照明などをコントロールし、快適で心地よい生活をサポートする。

 サービスの開発、提供にあたっては、専門分野に特化した先進企業等と幅広くアライアンスを構築し、オープンイノベーションを実現する。「健康」に対する取り組みでは、日本電気(株)、NTTコムウェア(株)、慶應義塾大学理工学部、慶應義塾大学病院、コニカミノルタ(株)、国立研究開発法人産業技術総合研究所、(株)日立製作所と検討を進めていく。

 販売開始は、同社が創業60周年を迎える2020年春を目指す。

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