不動産ニュース / 開発・分譲

2019/2/27

永福町にヘルスケアアセット第1弾/地所レジ

「チャームプレミア永福」外観

 三菱地所レジデンス(株)は27日、ヘルスケアアセット開発の第1号物件として、介護付有料老人ホーム「チャームプレミア永福」(東京都杉並区、居室数48室)の竣工に伴うプレス向け見学会を開いた。

 同社は2015年より資産回転型のオペレーションアセットとして有料老人ホームや学生マンションの開発を検討。今回の開発用地は周辺に高齢者施設が無かったことなどから、介護付有料老人ホームの開発適地であると判断、開発に至った。なお物件は、1年を目途にREITやファンドに売却する予定。

 京王井の頭線「西永福」駅徒歩9分。都内で有数の規模を誇る緑豊かな神社「杉並大宮八幡宮」の向かいに立地することから、同物件もエントランスや中庭に植栽を多く取り入れ、神社と連続性のあるデザインとした。敷地面積約1,164平方メートル、鉄筋コンクリート造地上5階地下1階建て、延床面積約2,578平方メートル。居室面積は19.95~40.23平方メートルで、20平方メートル台がメイン。40平方メートルの部屋は2~5階の居室フロアに各1室ずつ用意し、この部屋のみ2人入居を可能とした。料金は、前払い金0円プランの場合、月額約59万~124万円。

 コンシェルジュが常駐し身の回りのケアをするほか、外部の講師を招いてのアクティビティも実施。認知症予防プログラム等も行なう。また、隣接する幼稚園との交流プログラムなども計画している。なお、運営は(株)チャーム・ケア・コーポレーションが行なう。

 ターゲットは3km圏内に居住する富裕層。3月より入居を開始し、1年半~2年以内に満室とする予定。

 会見した三菱地所レジデンス(株)常務執行役員の花形雅人氏は、「現在、港区、品川区、板橋区、練馬区で計5物件のヘルスケアアセットを開発中。今後、学生マンションと合わせて1年の売上巡航目標を80億円として事業を推進していく」などと話した。

40平方メートル台の居室
ラウンジ。建物内の各所に、東京藝術大学や多摩美術大学の学生が制作したアート作品を展示している

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